こんにちは!元郵便局員のぽにさんです。
届くはずの郵便物が届かない
そんな経験はないですか?
郵便局にも問い合わせが多くあります。
追跡サービスが付いている郵便物であれば、すぐ調べることが出来ます。
しかし、普通郵便の場合、簡単に調べる手段がありません。
郵便物はいつ届くのか?
郵便物は今どこにあるのか?
郵便物はなんで届かないのか?
今回は郵便物が届かない!と思ったらどうしたら良いのか、その考えられる原因と対処法について解説します。
郵便物が届かない原因をまず確認しよう
郵便物が届かない場合、いくつかの原因が考えられます。
まずは自分が出した郵便物、受け取るはずの郵便物が該当しないか確認してください。
原因①これから配達になる、天候による配達遅延等
郵便物には配達日数のサービスレベルがあります。
配達日数は日本郵便株式会社のホームページで調べることができます。
速達や書留をつけない郵便の場合、お届けまで最速で2日。
遠い場所の場合3日かかる場所も多くあります。
以前は翌日配達エリアも多くありましたが、郵便法が変わり普通郵便の配達日数が変更となっているので確認しましょう。
早く郵便物を受け取りたいと思いますが、速達などの特殊取扱をつけなければ早く受け取ることはできません。
まずは差し出された県、受け取る県を確認し、配達日数を調べてみましょう。
また、台風や地震、交通事情などにより配達遅延になる場合があります。
配達遅延の情報などは郵便局のホームページで確認ができます。
原因②郵便物が切手が料金不足、郵便物の大きさが規定外
郵便物に貼った切手が不足していた
よくあるケースです。
料金不足の場合、差出人に返ってくる場合があります。
詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
郵便物の大きさにも注意が必要です。
引き受け可能な大きさを超えた場合も差出人に返ってきます。
郵便物が届かないと思ったら、差出人に返送になっている可能性も考えましょう。
原因③郵便番号が相違している
郵便物は郵便番号で機械区分されます。
郵便番号が1桁間違っているだけで違う県に届いてしまい、配達日数が1〜3日程度遅れる可能性があります。
例えば
「900−0001」を「990−0001」と書いてしまった場合
〒900-0001は沖縄県那覇市港町
〒990-0001は山形県山形市穂積
沖縄宛に出したはずが、1度山形に届いた後、沖縄に転送されるため3日程度遅れが出ます。
郵便番号は出す前に確認しましょう。
原因④正確な住所の記載がない、住所が間違っている
郵便物に記載された住所は、完全一致でないと配達できません。
住所や番地等が間違っていたり、一部が抜けていた場合、差出人に返送されます。
例えば、郵便局の本社の住所は「東京都千代田区大手町2− 3−1」
ここに郵便物を出したときに
「東京都千代田区2− 3−1」
「東京都千代田区大手町23−1」
「東京都千代田区大手町3−2−1」
「東京都千代田区大手町2−3」
このように書かれた郵便物は住所不明で差出人に返送されてしまいます。
相手が会社の場合はお届けする場合もありますが、個人宛の場合、同姓同名の人の可能性も考えられるため、個人情報保護の観点から厳しくなっています。
住所や名前などしっかり確認してから出しましょう。
原因⑤封筒に差出人が記載されていない
郵便物に不備があり、受取人に配達不能の場合、差出人に返送されます。
しかし、封筒に差出人が記載されていない場合、返送先がわかりません。
この場合、郵便局に保管され、差出人からの連絡を待ちます。
しばらくしても連絡がない場合は郵便物を開封し、差出人情報がないか確認し、差出人が判明すれば返送します。
差出人不明の場合は、数ヶ月保存され廃棄となります。
万が一のケースを考え、差出人も必ず記載するようにしましょう。
原因⑥受取人が転居届を出していない
アパートに引っ越してきた場合や実家に戻ってきた場合など、引っ越した際に旧住所から新住所に転居届を出していますか?
転居届を出していない場合、郵便局の住所録が更新されず、その住所に住んいるか確認ができません。
居住の確認が取れない場合、配達を行うことができないのです。
アパートなどは出入りが激しいため、前の居住者の郵便物を配達しないようにするためです。
しかし、転居届が出されていなくてもすぐに差出人に戻すことはありません。
受取人に「居住確認のはがき」をお届けし、確認が取れ次第配達を行います。
「居住確認のはがき」を見落としてしまうと、郵便物が届けられないケースもあります。
それでも居住確認ができない場合、郵便物は差出人に返送されます。
普段から郵便物が届いている場合は心配ありませんが、引っ越しをした場合要注意です。
転居届は必ず出すようにしましょう。
原因⑦既に家族が受け取っていた
意外と多いのがこのケース。
届かないと思っていたけど、既に家族が受け取っていた。
普通郵便などはポストに配達しますし、書留類も同居のご家族であれば受け取ることが可能です。
一度受け取っていないか、家族に聞いてみましょう。
原因⑧不在票が入っているのに気づいていない
ポストに入らない大きさの郵便物や、受領印が必要な郵便物の場合、不在時は不在票が投函されます。
この不在票に気づかず、届かないと思ってしまう場合も考えられます。
大きい荷物の場合、まずは不在票が入っていないか確認してみましょう。
不在票を紛失してしまった場合は配達郵便局に問い合わせを行ってください。
受取人から再配達の連絡がない限り再配達は行いませんので注意が必要です
原因⑨郵便局のミス
あってはならない事ですが、郵便局のミスも考えられます。
人の手で区分し、人の手で配達を行なっているため、誤配達や郵便局内に残留してしまうことが稀にあります。
追跡サービスのない普通郵便の場合、現在どこに郵便物があるか検索ができません。
郵便物が届かない場合、上記で説明した例も考えられますが、少し待っても届かない場合は郵便局のミスもありえます。
その場合は郵便局に問い合わせを行いましょう。
郵便物が届かない場合の対処方法
まずは前項の原因①〜⑨を確認し、考えられる原因を調査しましょう。
相手に連絡ができる場合は以下の内容を確認してください。
- いつどこに出したのか
- 発送方法は何だったか
- 差出人に戻っていないか
- 家族が受け取っていないか
- 住所や名前は正確に記載しているか
それでも届かない場合は郵便局に「不着申告」を行いましょう。
申告方法は以下の3つ
①郵便局のホームページから調査依頼
②郵便局に行き備え付けの用紙に記入
(郵便物等事故申告受付票)
③郵便局に電話で問い合わせ
郵便物の特徴など、ヒアリング項目が多くあるので電話で問い合わせはおすすめしません。
郵便物の特徴を詳しく伝えることで、見つかる可能性が高くなります。
- 封筒、箱の大きさ
- 郵便物の中身
- 封筒の色
- 差出人と受取人をどのように記載したか
- どこにいつ差し出したのか
- 切手はいくら貼ったか
など、詳細に伝えるようにしましょう。
申告を受け付けたら、郵便局で調査がスタートします。
- STEP1差し出した郵便局に残留がないか確認郵便物を出した郵便局やポストに郵便物が残っていないか確認を行います
- STEP2経由した郵便局に残留がないか確認差し出した郵便局の他、配達する郵便局に届くまで経由した郵便局も確認を行います
- STEP3配達局に残留がないか確認配達局の中に残留がないか確認を行います
- STEP4配達した社員の記憶を確認配達を担当している社員に、配達予定日の記憶を確認し、該当の郵便物を覚えているかヒアリングを行います
- STEP5受取人が受け取っていないか確認家族が受け取っている可能性も考えられるため、受取人にも確認を行います。
- STEP6依頼者に回答調査結果を依頼人に回答します。
様々な可能性を調査するので、回答まで2週間程度かかる場合があります。
調査結果は後日連絡が来ますので、申告後は連絡を待つしかありません。
大切な郵便物が届くかどうか不安にならないよう、次の項目で予防策をお伝えします。
予防策
「郵便物が届かない」そうならないように、予防策をご説明します。
対策をしていれば、万が一届かない場合に安心することができます。
追跡サービス付きの郵便物で送る
普通郵便は、1通84円と安価で送ることができます。
その分、郵便物に追跡番号などは付いていません。
万が一郵便物が行方不明になったときに、どこにあるのか確認が難しくなります。
そうならないよう「追跡サービス」をつけることをおすすめします。
追跡サービスを付けることで、相手が受け取るまでの流れが見えるのでなるべく付けるようにしましょう。
一番安い特定記録だと、通常料金+160円で送ることが可能です。
送る前に郵便物の写真を撮っておく
事前に郵便物の写真を撮っておくこともおすすめ。
郵便物が行方不明になった時に、写真があれば郵便物の特徴を伝えるのに役立ちます。
また、相手から届かないと連絡がきた場合、郵便番号や住所、氏名に間違いがなかったか確認することができます。
まとめ
郵便物が届かない場合の原因と調査方法、予防策を解説しました。
郵便物が届かないと思ったら
- 届かない原因を考えてみる
- 相手に連絡して郵便物の状況を確認してみる
- 郵便局に不着申告を行う
まずは原因を考えてみましょう。
郵便物は間違いなく届けられるのが大前提ですが、予防策をしっかり行うことも大切です。
追跡サービスを付けるだけで、安心感もだいぶ違います。
追跡サービスの内容を確認し、郵便物の重要度にあった追跡サービスを選びましょう。
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