※この記事は新料金(2024年10月1日以降)の郵便料金で表示しております。
こんにちは!元郵便局員のぽにさんです。
遠くの知人にお祝い事やお悔やみがあった際、お金を送るケースがあります。
そのような時に使うのが「現金書留」です。
お金を送る際は、必ず現金書留を使う必要があります。
今回は、そんな現金書留の使い方について解説していきます。
出産祝いで、お金とプレゼント贈りたいな。
一緒に送ることはできるのかな?
また、現金と一緒にプレゼントを贈りたい場合もあります。
現金とプレゼントを一緒に送ることは可能です。
ですが、いくつか条件がありますので、その方法についても解説します。
現金書留とは
現金書留とは、現金を郵送する際に使います。
現金書留は専用封筒を使用します。
専用封筒は郵便局の窓口で21円で購入できます。
※詳細は後述します
引き受けから配達までの郵便物等の送達過程を記録し、万一、郵便物が壊れたり、届かなかった場合に、原則として差し出しの際お申し出のあった損害要償額の範囲内で、実損額を賠償します。
現金書留で送れる最高額は50万円までになります。
書類や荷物を送る方法は、いくつかありますが、現金に限っては現金書留でしか送ることができません。
郵便法第十七条(現金及び貴重品の差出し方)
現金又は郵便約款の定める貴金属、宝石その他の貴重品を郵便物として差し出すときは、書留(第四十五条第四項の規定によるものを除く。)の郵便物としなければならない。
上記のことから、現金を送る際に書留扱いとしなければいけません。
普通郵便の方が安いし、普通郵便で送っちゃおうかな
そう考える方もいると思います。
しかし、現金を普通郵便で送ってしまうと郵便法十七条違反になります。
郵便料金を安くするためなど、故意に行った場合は、郵便法84条1項により罰金刑に処せられる可能性があります。
第八十四条(料金を免れる罪)
不法に郵便に関する料金を免れ、又は他人にこれを免れさせた者は、これを三十万円以下の罰金に処する。
現金を送るときは必ず現金書留で送りましょう。
現金書留の送料について
現金書留の送料は中に入れる金額と重さ、大きさで変わります。
中身が1万円までの場合は「基本料金+480円」です。
最安値は定形料金の「110円+480円」となるので、590円となります。
あとは中身が5,000円上がるごとに10円加算になります。
定形外の専用封筒の場合「140円+480円」で620円が最安値です。
小銭を送る場合は、重くなってしまうので基本料金が高くなりますので注意しましょう。
現金書留の中に入れられるもの
中みは基本的に現金になります。
現金の他に、手紙やプレゼント、記念品などの物品を一緒に送ることができます。
一緒に送ることで、現金書留とゆうパックに分けて送るより送料を安く抑えることができます。
ただし、ゆうパックのように「こわれもの」や「逆さま厳禁」などの取り扱い注意ができないので、注意が必要です。
物品を送る時は専用封筒に入ればいいですが、大きい物を同封して送る時は専用封筒を使わないで送ることもできます。
専用封筒に入らない時の送り方は次の項で説明します。
現金書留封筒の大きさ、送り方について
郵便局で現金書留の専用封筒を購入します。
専用封筒に現金を入れ、お届け先と差出人を記入し、封をして窓口に差し出します。
その時に口頭で中に入っている金額を伝えてください。
その金額が保証金額となり、送料が変わってきます。
専用封筒について
専用封筒は2種類あり、定形の大きさ(長形3号ぐらい)の封筒と、その一回り大きい定形外の大きさの封筒があります。
封筒の代金はどちらも21円です。
現金を直接入れるか、現金をのし袋に入れて送る方も多いでしょう。
のし袋の大きさと比べてみます。
通常サイズ(定形)の現金封筒はのし袋より一回り大きいサイズです。
定形外の現金封筒だと、のし袋を入れてもだいぶ余裕があります。
のし袋は何枚まで入るか
のし袋に入れて複数名分まとめて送る方もいるので、通常ののし袋が何枚入るか検証してみます。
中身は1万円札1枚と仮定します。
まずは普通の定形サイズ専用封筒にのし袋を10枚入れています。
10枚は余裕を持って入りました。
次は20枚入れてみます。
20枚が限界そうです。
これ以上入れると封が締まらない可能性があるのでここまでにしましょう。
次は一回り大きい定形外の封筒でやってみます。
余裕がありそうなので50枚入れてみます。
50枚でちょうどいい感じです。
これ以上だと封が締まらなくなりそうなので50枚ぐらいが限度かと思います。
まとめて送る時は参考にしてください。
現金と一緒にプレゼントを同封する場合
現金とプレゼントを一緒に送る方法をご紹介します。
現金書留は基本は専用封筒を使用します。
しかし、専用封筒に入らなかった場合、自分で準備した封筒やダンボールに入れて送ることも可能です。
大きさの限度は通常郵便の規格に合わせて、一番長い辺が60センチ以内、3片の合計が90センチ以内となっています。
重さは4キロまで送ることが可能です。
自分で封筒を準備する場合「厳重な包装をするとともに、その封じ目に印章(署名も可)を鮮明に押印すること」となっています。
このように、全ての封じ目に押印してください。
箱の場合も、必要です。押印が難しい場合はサインでも大丈夫です。
第三者に開封されないようにするため、確実に行いましょう。
自分で準備した封筒、箱に宛名及び差出人を記入し封をします。
封じ目に割印を行ったら窓口で現金書留と伝え、中に入っている金額を伝えれば大丈夫です。
これは、専用封筒に入りきらなかった場合の特例なので、基本的には専用封筒を使うようにしてください。
まとめ
現金書留は、専用封筒を使い現金を郵送できる唯一の商品です。
現金と物品も一緒に送ることができ、専用封筒に入りきらない場合は、自分で準備した封筒や箱に入れて出すこともできます。
大切な現金を送る際は、内容をしっかり確認し、間違いのないようにしましょう。
参考になれば幸いです。ありがとうございました。
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