こんにちは!元郵便局員のぽにさんです。
4月は人が多く動く時期。
進学や就職、転勤などで引っ越しをされる方が多くいます。
引っ越しの際、郵便物の転送手続きは行なっていますか?
郵便物を転送するには、郵便局で「転居届」の用紙を記入する必要があります。
郵便物は実家に届くのでそのままで大丈夫
と思って転居届を出していないあなた!
そのままにしていると、新しい住所に郵便が届かない可能性があります。
引っ越しをしたり、住所が変わった場合は必ず転居届を出すようにしましょう。
すでに転居届を出している方で、延長や取り消し方法を知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
今回は転居届の概要と、ケース別の転居届の出し方を解説します。
転居届とはどんなサービスか
転居届は、郵便物やゆうパックを転送するサービスです。
旧住所Aに届いたものを、新住所Bへ転送できます。
期間は1年間。
手数料はかかりません。
1年だけ?
ずっと転送してくれないの?
そのような質問がよくありますが、期間は1年間のみです。
転送期間中に差出人に住所が変わったことを連絡し、新住所に出してもらうようにしましょう。
企業から来るDMなどは、企業に登録している住所を変更しましょう。
1年経っても旧住所Aに届く郵便物があれば、再度転居届を提出してください。
そこからまた1年間転送が可能になります。
転居届の期間が経過してしまった場合、旧住所に届いた郵便物は、住所不明で差出人に返送されます。
転送期間なども注意して確認しましょう。
転居届を出さないとどうなる?
転居届を出さないとどうなってしまうのか。
郵便局は独自の住所録を使って、この住所に誰が住んでいるのか把握しています。
その住所録をもとに、郵便物を配達しています。
役所などと連携し住所を把握しているわけではありません。
転居届は住所録を更新するために必要になります。
住所録の更新ができないと以下の2つの問題が発生します。
①旧住所に届いた郵便物が差出人に戻ってしまう
前項で説明しましたが、転居届は旧住所に届いた郵便物を新住所に転送してくれるサービスです。
転居届を出さないと、郵便物が住所不明で差出人に戻ってしまいます。
旧住所が実家などの場合で、今後も住んでいる家族がいるなら今まで通り配達を行います。
しかしアパートなど、人の入れ替わりがある場所はどうでしょう。
転居届を出さない場合、郵便局の住所録が更新されず、次に住んだ人に誤って配達されてしまう可能性もあります。
アパートのポストが閉鎖されていたり、次に住む方が転居届を出す、または郵便物が届いたりしたタイミングで住所録は更新になります。
が、転居した段階で早めに転居届を出すことをおすすめします。
②新住所に郵便物が届かない
転居届を出さないと住所録が更新されません。
・引っ越しをした場合
・実家に戻ってきた場合
・同棲、結婚してパートナーの家に入る場合
など、「あなたがその住所に住んでいる」ことを郵便局に知らせる必要があります。
それをせずに新住所に郵便物を送っても、住所不明で差出人に戻ってしまいます。
ただし、すぐに戻すわけではありません。
転居届が出されていない場合、初めてその住所に郵便物が届いたら「居住確認の通知」をまず配達します。
通知を郵便局に提出することで居住確認ができ、今後も郵便物を配達することができます。
しかし、小さい紙なので見逃してしまう方も多いです。
そうなると、住所録が更新できず、新住所に郵便物を届けることができません。
住所が変わった場合は、転送する郵便物がなくても、転居届を出すことをおすすめします。
転居届の提出方法|書き方
転居届の提出方法について説明します。
転居届の提出方法は2つ。
転居届の用紙を郵便局に提出するか、郵便局のホームページから提出が可能です。
転居届の用紙を郵便局に提出
こちらが転居届の用紙です。
2022年に新しくなっています。
郵便局の窓口に提出するか、封筒が付いているのでポストに投函することができます。
提出する際に、免許証などの身分証明書が必要です。
・窓口に出す場合は、窓口で提示
・ポストに投函する場合は、コピーを同封
必要な身分証明書については後の項目で説明しますので、合わせて確認してください。
記載例を参考に記載しましょう。
転居届左側の「同意チェック欄」の2箇所にチェックが漏れないように注意しましょう。
チェックが漏れると、必要書類が増えたり、転送開始が遅れる可能性または転送ができない場合があります。
郵便局のホームページ「e転居」で提出
郵便局のホームページ「e転居」を利用することで、Web上で転送手続きが可能です。
e転居を利用するには「ゆうびんID」が必要になります。
※ゆうびんIDとは、集荷や再配達、転居をはじめとした日本郵便が提供する各種サービスをより便利にご利用いただくためのIDです。
e転居のページから登録が可能です。
ログイン後、本人確認が必要になります。
※勝手に第三者から提出されるのを避けるため
マイナンバーカードを読み込んで行うか、顔写真付の証明書類をアップロードして行います。
転居届提出時の必要書類
第三者が勝手に郵便物を転送できないように、転居届の提出時には意思確認書類が必要になります。
第三者に勝手に郵便物を転送されてしまうトラブルなどもあり、今は証明書類などでの確認が必須となっています。
転居届を郵送で送る場合は、運転免許証などのコピーの添付が必要になります。
転居届の左側の「同意チェック欄」は必ずチェックをしてください。
同意いただけない場合、転居者全員の本人確認書類の添付が必須になり、旧住所の確認も必須になります。
書類が複雑になるため、同意チェック欄のチェック漏れには注意しましょう。
以下の必要書類については、同意いただいたものとして説明します。
自分の郵便物のみ転送の場合
・ご自身の身分証明書
自分と家族の郵便物をまとめて転送
・ご自身の身分証明書(家族の分は不要)
家族(知人)の郵便物のみ転送(代理で提出する場合)
・ご自身の身分証明書
・家族(知人)の身分証明書
【ケース別】転居届の提出
ケース別に転居届の提出方法を説明します。
引っ越し1回のみ場合
通常のケース。
引っ越しをしたら必ず転居届を提出しましょう。
2回以上引っ越しした場合
引っ越しが続いた場合、転居届を2通出すことをおすすめします。
A→B→Cと転居が続いた場合、B→CとA→Cの2通出しましょう。
万が一、Aに郵便物が届いた場合もCへ転送することができます。
実家に戻ってきた場合
忘れがちですが、実家に戻ってきた場合必ず転居届を出しましょう。
一度実家AからBへ転居届を出した場合、あなたの名前は実家Aの住所録から消えます。
実家Aに戻っても、住所録に無いためあなたの郵便物は届きません。
実家Aにあなたが住んでいることを郵便局に教えるため、転居届を出しましょう。
まとめ
転居届は、出してから1年間、郵便物を旧住所から新住所に転送してくれるサービスです。
しかし、郵便物を転送するだけでなく、郵便局の住所録を更新するためにも必ず出す必要があります。
転居届を出さなかったため、配達が遅れたり、郵便物が届かないなどのトラブルが出てきます。
郵便物は個人情報の載っている大切な書類です。しっかり手続きを行い、手元に郵便物が届くよう必ず行ってください。
以上、転居届についてまとめさせていただきました。
参考になれば幸いです。ありがとうございました。
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